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World IPv6 Day

サービスの提供者が一斉にある1日(24時間)だけ自社のサービスをIPv6対応にして、影響を探ってみようという試みです。参加はそれぞれの事業者や個人が自主的に決めます。主にコンテンツ事業者の参加を期待していますが、何ら限定はありません。初回は2011年6月8日0時UTC(日本時間で午前9時)から24時間を予定しています。

まずは、環境の確認と対策

問題の発生しそうな環境

以下は特定条件下で接続できなくなるなど、利用上の問題があるものです。個別の対応策はそれぞれ記載してありますが、全般に上記の対策が有効です。

暫定的なIPv6接続技術を利用していて、通信品質/環境が悪い

6to4
6to4はIPv4のみの環境でIPv6の接続性を確保する、自動トンネル技術です。通信の品質に問題がある場合が多く、実験以上の目的では利用しない方が安全です。日本では既にIPv6の接続サービスが始まっていますので、そちらを利用するのがお勧めです。

メールクライアントに問題があり、メールの送/受信ができない

(参考:WindowsでIPv6が有効になっている場合、エラー番号 0x80042108 または 0x80042109 が表示されて Outlook でメールの送受信ができない)
Microsoft Outlook 2003
Outlook 2003がメールサーバのAAAAレコードを検索して名前解決できてしまうと、通信できるできないに関わらずエラーになります。パッチ等は提供されていないため回避策はその端末でIPv6を無効にすることぐらいです。他のメールクライアントに乗り換える事を強く推奨します。
Microsoft Outlook 2007
(主にNTT東西の光サービス、IPv6閉域網で発生します)IPv6対応したメールサーバにIPv6で接続できなかった場合、メールの送受信ができない場合があります。Microsoft Updateの重要な更新プログラムで修正が公開されているため、これを適用することで問題が解決できます。
Microsoft Outlook 2010
(主にNTT東西の光サービス、IPv6閉域網で発生します)IPv6対応したメールサーバにIPv6で接続できなかった場合、メールの送受信ができない場合があります。Microsoftから、Outlook 2010の修正プログラム パッケージ outlook-x none.msp: 2011年2月22日にて問題を回避できる修正プログラムが公開されているため、これを適用することで問題が解決できます。

問題のあるブラウザを利用していて、特定サイトにアクセスできない、画像が欠ける、遅い、表示されない

(参考:IPv6アプリケーションの評価結果)
Internet Explorer 6,7,8
(主にNTT東西の光サービス、IPv6閉域網で発生します)IPv6対応したwebサイトにIPv6で接続できなかった場合、コンテンツを正常に読み込めない場合があります。Microsoft Internet Explorer 9以降の最新版を導入することで、問題が軽減できます。 9
Opera
(主にNTT東西の光サービス、IPv6閉域網で発生します)IPv6対応したwebサイトにIPv6で接続できなかった場合、10.54(MacOS X向け)及び10.10(Windows向け)でコンテンツを正常に読み込めません。Operaは11.10以降の最新版を導入することで、問題が軽減できます。
Android付属のブラウザ
(主にNTT東西の光サービス、IPv6閉域網で発生します)IPv6対応したwebサイトにIPv6でhttps接続できなかった場合コンテンツを正常に読み込めません。3.0以降を利用することで問題が軽減できます。

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